昨日は従兄弟が夫婦で安産祈願に来てくれました。
神力寺にお祀りしている鬼子母神(きしもじん)さまの前で
母子ともに健康で無事に出産してくれるように安産祈願をしました。
神力寺にお祀りしてある鬼子母神さまは開創以来360年
地域の人々の安産と子供のすこやかなる成長を祈ってきた神様です。
鬼子母神さまはその昔、インドで訶梨帝母(カリテイモ)とよばれ、
王舎城(オウシャジョウ)の夜叉神の娘で、嫁して多くの子供を産みました。
しかしその性質は暴虐この上なく、近隣の幼児をとって食べるので、人々から恐れ憎まれました。
お釈迦様は、その過ちから帝母を救うことを考えられ、その末の子を隠してしまいました。
その時の帝母の嘆き悲しむ様は限りなく、お釈迦様は、
「千人のうちの一子を失うもかくの如し。いわんや人の一子を食らうとき、その父母の嘆きやいかん」
と戒めました。
そこで帝母ははじめて今までの過ちを悟り、お釈迦様に帰依し、
その後安産・子育の神となることを誓い、人々に尊崇されるようになったとされています。
安産祈願を行うのは戌の日がいいとされています。
昨日はちょうど戌の日。
安産の腹帯をまく日です。
5か月目の最初の戌の日にしめるのがいいとされています。
戌の日にするのは犬の多産安産にあやかって行われる考え方が一般的ですが、
古来犬は邪霊を防ぎ狐狸から子供を守るという理由もあります。
安産祈願という神社とおもうかもしれませんが、お寺でもやっていますよ。