9月23日(祝・水)
午前9時半より永代供養墓「帰命の塔」墓前法要
午前10時より秋の彼岸会法要
を執り行いました。
その日は朝 雨が降っていたのでどうなることやらと思っておりましたが、
法要を行う頃には晴れてきました。
参詣者は40名あまりで、一緒にお経をあげて各家のご先祖さまにご回向をいたしました。
そのあと「住職が帰命の塔への思いを語る」と題し
永代供養墓の必要性とこれからの展望を入寺してから14年の歩みを通しながら説明しました。
その後に、客殿で一緒に昼食をいただきました。
お彼岸は春と秋の年二回、昼と夜の時間が一緒になる時節に
昼を此岸(しがん) この世・・・さまざまな苦しみの世界
夜と彼岸(ひがん) あの世・・・苦しみからぬけ出た、安らぎの世界
に 譬えて、日ごろ忙しく働かれている方もせめてこの期間は先祖のご供養と
仏様の教えに耳を傾けて心を磨きましょうと
お中日を挟んで前後三日づつ一週間「仏教修行週間」を作られました。
仏教では彼岸に到る六つの道(六波羅蜜)があると教えます。
- 布施(ふせ)…人のために何かをしてあげること。
- 持戒(じかい)…人としてルールを守りましょう。
- 忍辱(にんにく)…耐えるということ、がまんすること。
- 精進(しょうじん)…励むこと、努力すること。
- 禅定(ぜんじょう)…心を静かにすること、あらゆることに心が乱れないこと。
- 智慧(ちえ)…仏さまの智慧、大きな生命に生かされていることにめざめること。
この六つの修行をすることで私たちは「み仏のおられる、静かで、安らかな彼の岸」に
行くことが出来ると仏さまは教えられます。
この六つの道が別々にあるかといいますとそうではありません。
あっちこっちでつながっていて、ひとつの道をはじめると自然と他の道のこともわかってくるといいます。
昨今は、お彼岸といいますと、もっぱらご先祖さま、恩人、知人のご供養がおもになってきますが、
もう一つの大切なこと、六つの行の一つでも行い、自身の心の安らぎを得られることをお勧めします。
南無妙法蓮華経
(『仏事の心得』 菅野啓淳著 参照)
帰命の塔墓前法要